崩壊と再生

大きな衝撃で、大地に大きな穴が空き、

そこに根を下ろしていた木も、避けようもなく、悲しそうに、地を抱きしめていた根を、

名残惜しそうに、土に、縋り

 

めきめき

ぎゅうぎゅう、

 

縋りきれずに、

空に晒す。

 

渇く。

 

 

時は刻刻

戻らない、止まらない。

こくこく、

こくこく、

全てを巻き込んで流れていく。

 

 

乾いた土、

渇いた根、

 

時と風と、虫と鳥と、

たくさんの運び屋が、

新しい土を、

砂を、石を、

おもい、いしも、

かわいたねに、

堆積させていく。

 

やがて、

ゆっくり根を伸ばし、

再び土を、抱きしめる。

 

別の土かもしれない

同じ土かもしれない

 

 

ゆっくり、